インタビュー マネージャー

湯浅さん
「自分の技術を若い世代にどんどん伝える職人が集まっている、すごく珍しい会社」

20才から溶接工として仕事をしています。30年以上経った今は少し現場を離れて、職人の手配業務やマネジメントに関わっています。

今同じ仕事をしている平野さんには本当にお世話になりました。26才のときに同じ現場に入ったんですが、当時自分は口が悪くてやんちゃで。そんな自分に平野さんは、丁寧な技術指導だけじゃなくて「我慢」を教えてくれました。

またあるとき先輩の家にお邪魔したとき、家の中が図面だらけでした。勉強してたんですね。あんなやんちゃそうな先輩が仕事になると、すごい真面目に真剣にやってる。自分の中で何かが変わった瞬間でした。

でも昔は大変でしたよ。職人さんが仕事を教えてくれない。すごい優しい人たちなんですよ。でも仕事をのぞきこもうとすると手を止めて「何?」って。自分の技術を隠すんですよね。でもそれが当たり前の時代でしたし、業界でした。

それから30年経って、ぼくはそんな職人さんに今何をお願いしているかというと「若い世代にどんどん技術を教えてあげてもらえないか」ということです。

「おれも職人さんの技術を盗んで勉強したんだからお前たちも同じようにやれ」というのはもう時代が違います。技術はどんどん次の世代に伝えていかないといけません。一人前になるまで10年かかるところを、どんどん伝えて5年でやろう!原産業は特にそういう思いが強い、業界では珍しい会社だと思います。

もちろん夏場の現場など大変なこともたくさんあります。でもいい仕事をしたら自分の子どもはもちろん、孫にも見せられる建物をつくることができる仕事です。この会社に入って、勉強して技術を身につけて、しっかり稼いで、家族をつくって、またさらに強くなる、そんな人がたくさん増えるとうれしいですね。

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